何事も経験なのか・・・

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またまた久しぶりの更新となってしまった。

なのにこんな話。普通、仕事上のブログには書かないであろう。

そう、たぶん私は普通ではない。残念なことだ。

なぜ書くのか?

私を形成するかなり大きな要因となった経験の話。書いておきながらだが、あえて読むことをお勧めしない。そしてたぶん、かなり長くなる。

病院勤めが向かずに今この仕事をしていることと大きく関係している。(表向きそういうことにしておこう、本当は自分の気持ちを書くことで整理したいだけ)

たぶん、痛々しい経験は残念ながら、人の何倍もあるであろう。無難に生きてこれなかった性格が災いしている。

若いころから失恋一つとっても、あんた本が書けるよね、などと言われていた。

普通、なかなか起きないことが起こる。

近年でいえば離婚、結婚式後の婚約破棄、突然の解雇などなど、とても自慢できたものじゃない。何事も経験?しなくていい経験もしないほうがいい経験もいくらでもあるだろう。

さらに前に起きていたこと。最近ではすっかり忘れていたが、思い出してしまう出来事があった。

私には19歳の時、精神科に入院していたという事実がある。社会的にはマイナスなことであろう。ほとんどの人が隠して生きていくであろう。

経緯はざっくりこんなかんじだ。高校3年で、登校拒否をした。もうすぐ卒業という時だけど、まだ微妙にあと少し行かないと卒業できないタイミングだ。親は学校へ行かせたかったであろう。何とか説得されて、自分も頑張って行こうとした。明日学校へ行くよ、そういった直後、体に震えを通り超えた痙攣みたいなのものが止まらなくなった。心配した親は翌日私を精神科へ連れて行った。

スタートはそれだけだ。誰にでも起こりそうな・・・

イライラする、私はそういった。

イライラをおさえる薬を出しましょう。医者はそう言った。今はお薬の力を借りましょうと。

処方されたとおりに内服した。それでも苦しかった。苦しい時にのむ頓服もすべて飲み切った。体はだるく眠かった。何もできない自分に余計に腹が立って、診察室では毎回イライラするを繰り返した。医者は体も心も休息が必要と、薬は毎回強くなっていた。

こんなに強い薬を飲み続けて本当にいいのか?さすがに無知な親も心配し始めた。

このままでいいわけない、家では本当に寝たきりとなり、通院もタクシーを使わなきゃできなくなった。外出なんかまったくできない。廃人だった。

治したいから入院したいと自分から言った。

紹介されて入院した病院での主治医は、あなたは病気ではないけど治りたいってどういうことだろうと私に聞いた。

動けるようになりたい。

当たり前だ。私はまだ19歳だ。同じ年の子たちは進学したり、就職したり、結婚して子供を産んだのだっていた。悪くても当時の言葉でプーたろう(フリーター)だ。自分は何ににもなれてないのだ。

新しい主治医はキョトンとして、あっさり言った。あ、なら薬を変えましょうと。動ける薬に変えましょうと。

ただ今までのお薬は急にやめるわけにはいきません。いままでのものを減らしながら、真逆の薬を増やしていきます。

そして2か月くらいだったか?真逆の薬を同時に飲んだ。体の中は相当、忙しかっただろう。血圧で言うとあげる薬と下げる薬を同時に飲む感じ。

夜はしっかり休息が必要と、眠剤も処方されたが、忘れられない出来事がある。ただでさえ、たっぷりの薬を飲んでいるわけだから、眠剤などなくても眠ってしまうことがある。起きなさい!薬よと、大きな声で目が覚めると看護師さんが薬を片手に仁王立ちしていてびっくりしたことがあったな。寝ているの起こしてまで必要だったのか?いまさら疑問(笑)

そしてある日、突然、体は動けるようになった。

その日、朝から確かに気分はよかった、体も軽かった。同室のちょっと年上の女の子に、コスタ(当時、病院の近くにあった大きめのスーパー、どこの病院かバレるな・・・)に行こうと誘われて、ついていった。ついて行ってみたら、彼女の外出には時間制限があり、走って往復しなければならなかったのだ。昨日まで半年くらい寝たきりに近い人間が、いきなり走る。息は切れて体はかなりきつかったが、できてしまった。

新たに追加された薬が威力を発揮し始めたのだ。要するに抗うつ剤。要するに最初の主治医が出した薬が害でしかなかった。時間はかかったかもしれないが、それをやめたら済んだことではないか。いまならそう思う。

しばらく私は、かなりハイテンションでおかしかったのだろう。

主治医は首を傾げ、ちょっと薬効きすぎかなあ、減らしましょうといった。薬で人間の行動まで変えるのだからすごい。

その後も微調整をし、動けるようになって退院できたわけだが、疲れやすかったり、決して万全ではない。いったん薬はやめても、これを飲めば元気になる。これを飲めば眠れるという感覚は体が覚えた。何かあれば薬を飲めばいい。つらいことがあれば薬に逃げたらいい。医者は簡単に処方してくれる。考えたくないことがあれば、昼間から薬を飲んで寝ることも度々あった。

それでもこんなでいいわけがないと再び思ったのが26歳の時。ある日、薬を飲むとこんな感じがする、と副作用だと思われる症状を医者に話した。そんなことは聞いたことがないし、報告されていない、あなたの心の問題と言われた。調剤薬局へ行っても同じだ。

では今、私が言ったことはどこかに報告してくれるのか?報告されていない副作用などいくらでもあるだろう。私の心の問題って・・・

突然、こんなものを飲んではいけないという神が降臨。

手元にあったら飲んでしまうだろう、意思が弱いから。

診察券と薬をすべて捨てた。(マネしないでください、危険です)

その時は一人暮らしをしていたからできたこと、ひたすら体調だけに合わせた生活をした、時々バイトに行く程度で、眠い時に寝る、つらいときは寝ている、動けないときは動かない。

体は度々薬を欲しがったが、決めたし手元にもない。ろくに働かず、生活費さえ大変なことになっているから、病院なんか行けない。ついでに依存症ってのは、一つじゃ意味ないな、同時にやらなきゃダメだとなって、タバコ、酒、当時付き合っていた男性、すべてを切って、引きこもり生活が始まった。友達もほとんどいなくなったが、それでよかった。こんな生活を理解し、支持してくれる人などいないのだから、だれにも邪魔されたくなかった。

どちらが苦しかったかといえば、入院していた時よりも薬を断ち切るために孤独な戦いをしていた時だ。

化学物質の作用なんて、みんな連続している。うっかり散歩をして、外壁を塗り直したばかりの建物の横など通ってペンキのにおいを吸い込んだら、突然、体が(脳が?)薬を欲したりする。これがフラッシュバックってやつか?完全に辞めてから2~3年はこんなことは度々あった。

ここまでが過去の話。

この経験で得たものはなんだったのか?

前よりは、いくらか健康な体。いくらかポジティブな思考回路。

薬と化学物質への嫌悪感。

簡単に患者を依存させる無責任な医者への嫌悪感。

私を最初に精神科に連れて行った親への侮蔑(これを克服するのにその後10年くらいかかる)

さほど良いものは得られてない気がする。

なぜ今、こんなことを書き始めたのか?こんな記憶と向き合わなきゃならなかったのか?

本題はここからだ。

ここ一か月、 ちょっと親しくなった人がいた。

ある日、打ち明けられた。眠れなくて眠剤を飲んでいるという。

5年以上だ。原則、半年以上処方してはいけない、依存性の強い薬だ。

耳を覆いたくなる。そんな話は聞きたくない。

私にどうしろというのだ。

完全に私の脳は拒絶反応を起こした。

息子の不始末を棚に上げ、私を支離滅裂に攻撃した元姑。借金の保証人を断ったら怒り狂ったかつての友人。(もともとの人格なのかもしれないが)

みんな薬と仲良しだった。そんな記憶も一緒によみがえる。

目の前にいる優しい人はこれからどうなってしまうか?

(なぜか未来を心配する、今のその人を見れない、痛いのは私だ。)

飲み始めたきっかけは理解できた。つらいことがあったことはわかっていた。

仕方ないよね、よくあることだよね、そんなそっけない返事しかできない。

できればやめた方がいいよね。そういう薬は人格壊してく。そんな言葉を続けてしまう。

やめる気はない、人格は壊さないから大丈夫だと。

依存性のない薬だという。医者がそう言って安心させて出しているのだろう。

その医者に殺意さえ感じた。

(見事にその人に向き合えない、本当に私、痛い人だ)

話さなければよかった。その人は言った。

後日、薬の話に触れたら、その人は怒った。

眠れなくて苦しんでいる人間にそんなことは普通、言わない。

余計眠れなくなるわ

ごもっともだ。

医者は患者の気持ちを理解しているから何も言わずに出してくれるのだと。

我慢しないで飲んだらいいというのだと。

今さら、なすすべがない。

私でない普通の人なら、なんて言ってあげられたのだろう。

相手が悪すぎた。出会ってしまって申し訳ない。

誰にも言えなかったことを、せっかく打ち明けてくれたのに。

心を許してくれたからではなかったのか。

軽ーく、冗談めいて、添い寝でもしてあげよーか?

なんて言えたら、良かったか?

その人のことが大切ではなかったのか?もっと仲良くなりたいと思っていたはず。

10年先も一緒にいたいと思っていたはず。

どうしてもっと丁寧に扱えなかったのか。

悔やんでも悔やみきれない。

やっぱりその医者、殺したくなるけど、自分を正当化する言葉はすぐにかき消される。

私のしたことは、なんの役にも立っていない。人を傷つけただけ。

体が薬を思い出すこともなくなった。完全に解決したことだと思っていたが、

なかなか根が深い。

人の役に立たない経験など、やっぱり要らない。

追記:長々と万が一読んでくださった方がいるとしたら、ありがとうございます。

もし薬をやめたい、減らしたいと思っている人がいたら、マネはしないでください。

やめるための専門の機関にご相談の上、慎重にお願いします。

参考までに、こんなリンクを見つけたので、貼っておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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